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むし歯の治療

​むし歯ができた。削って治せばそれで万事解決と思っていませんか?

その場しのぎの治療を受けていませんか?

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歯は再生せず、むし歯は再発する

再生しないので、むし歯治療は失った部分を人工物で補う代替治療です。しかも、むし歯の原因菌は生涯お口の中からいなくなることはなく、歯がある限りむし歯のリスクは消えることがありません。また、図に示すように治療後も”保証は一生涯”とはならず、残念ながら再発を繰り返すことで歯を失っていきます。そこで、・・・・。

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う蝕にも管理という考え方を

 歯にとって継ぎ目のないきれいなとき、その時が最もむし歯のリスクが少ない状態です。しかしながら、治療で削ることで治療部分と天然歯の部分で継ぎ目(境目)が存在するようになり、その部分から酸などによってう蝕が繰り返されるようになります。また、治療時に削るのはそもそもう蝕部分だけでは済まないことをご存じでしょうか。例えば、かぶせもので治療が必要な場合がありますが、その歯の「全周」がむし歯だからというわけではないのです。これらに鑑みた場合、すぐには治療に踏み切るのではなく、時として経過観察を行うことが結果的に生涯にわたって温存できる歯の数を増やすことにつながります。これはけっして早期発見と早期治療という基本姿勢と相矛盾するものではなく、あくまでも合理的に治療のタイミングを観るべきなのです。そのため、当院では安易に歯を削りません

 歯周病の管理で定期受診をされている方も多いと思いますが、う蝕についても管理するという概念が必要と考えています。

管理と治療のポイント

Step 1

​う蝕の診査と診断

まずは診査と診断が大切です。お口のどの歯のどの部分にどのようなむし歯があるのか。深さはどうかだけでなく、経過観察を行うには進行性が高いのか否かなど、より高次元での診断が求められますが、ここに当院の特徴があります。(詳細下記

Step 2

治療箇所の最小化

いざ治療が必要と認められた場合は、MI (minimal intervention)の概念に従った治療により、う蝕以外の歯質の切削を可能な限り最小限に抑える治療を行っていきます。

​Step 3

再発防止策

再発を防ぐために重要と考えるのが、接着剤を含めた治療材料の選択治療精度の高さ予防処置の3要素です。例えばセレックによるセラミック治療もこの発想から当院で導入している治療方法です。詳細については、ここでは割愛いたします。

見極めが大事

う蝕診断機器の応用

 治療前のう蝕の診査は、視診や触診、レントゲン診査などが一般的です。これらの方法では、経験則を含んだ感覚的な判断にとどまります。当院ではこれらに加えて、レーザー診断機による診査(ダイアグノデントペン)も行うことが可能です。この診査ではう蝕を「数値化」して評価することができるため、感覚にのみ頼るこれまでの診断に加え、より客観的にう蝕を診断することができるといえます。また、数値の変化を観ることで経時的な変化を客観的に追跡することが可能となります。そのため、感覚的だけに頼った診断よりも合理的に経過観察を選択しやすくなります。感覚だけに頼った診査では、どの程度う蝕が進行しているのか、あるいは経時的な変化を大雑把にしか判断できないため、治療に踏み切る傾向が強くなるのも無理はありません。当院では、こうした診断機器を応用することで、合理的に経過観察を行い、治療=削る→やがて再発→→歯の喪失、という流れを可能な限り減らしていきたいと考えています。

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経過観察と放置は違う

より正確にう蝕の診査することで、治療のタイミングなどを判断するのが前述の診査の目的です。あくまでもその段階での治療の要不要の判断を行い、経過観察すべきと判断すれば予防処置に努めるという流れとなります。そのために、当院では定期的なフォローアップを行います。経過観察中にあっては、最長でも半年に一度は検診をおすすめしています。むし歯という診断が覆るわけではありませんので、ご注意を。

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